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【クリニック監修】AGA治療に効果なし!? 本当のことをお伝えします!
AGA治療に効果なし、と言う人の話を聞くと、誤った情報を鵜呑みにしていたり、思い込みが強かったり、といくつか共通した原因があるようです。AGA治療は決して「効果なし」といった治療ではありません。効果なしと思わせてしまう理由は何でしょう。
このページの監修者のご紹介
医療法人翠奏会
Dクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪)
事務長 安田 孝志(やすだ たかし)
経歴
髪に関する美容業界を経て、1999年にクリニックに入職。「AGAはお医者さんで治せる」ことがまだ世の中にあまり知られていない頃から発毛治療に事務長として携わってきた、日本における発毛治療の変遷を知るエキスパート。
関西において男性の発毛治療を行っているDクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪)と、分院の女性専門クリニック・脇坂ウィメンズヘルスクリニック大阪の事務長として活躍中。新人指導や接遇改善、業務改善等に対しリーダーシップを発揮している。
「AGA治療に効果なし!?」思い込みがさらにAGAを加速させる
AGAは進行性の脱毛症です。
ひと昔前までは多くの人が諦めるしかありませんでした。
しかし、現代は違います。治療は進歩し、治療をすることで改善が見込まれるようになりました。
多くの悩める人が、AGA治療に取り組み、効果を実感しています。
しかし、「効果がない」「効果が感じられない」と治療を途中で投げ出す人がいるのもまた事実です。
AGA治療に効果なしと判断するに至った理由や状況を見てみましょう。
「AGA治療に効果なし?」効果を感じない原因は?
「AGAの治療には効果がない」と言う人のなかには、何らかの理由で治療を途中であきらめてしまった人もいるのではないでしょうか。本当に効果がなければ仕方のない話ですが、そうではなく効果を感じられない理由が他にあったとしたら、勿体無い話です。
「AGAの治療には効果がない」と感じてしまいそうな理由を考えてみましょう。
皮膚科の治療で効果が出ないと諦める
「AGAは頭皮に現れる症状だから、皮膚科に行けばいい」と思っていませんか。
確かに、頭皮も皮膚の一部だと思えば、皮膚科の選択は間違いではありません。
しかし、AGAの治療は通常の疾患とは違い、皮膚科領域の治療だけではなかなか改善しないのも確かです。
そのため、長く通っても劇的な改善がないまま時間が過ぎ、やがて諦めてしまう人も少なくないようです。
AGA治療専門クリニックでは、さまざまな視点から、総合的な治療を行います。
AGA治療は、皮膚全般を診る皮膚科よりもAGAに特化した医師がいるクリニックのほうが、AGAに対してより専門的であることは、いうまでもありません。
治療の結果を焦ってしまい、治療を諦める
AGA治療は、一朝一夕に効果の出る治療ではありません。
ヘアサイクルに従って効果を確認するため、早い人で3ヶ月、一般的には6ヶ月から一年ほどかかって髪の毛の変化を観察し、それから治療の効果が確認できるのです。
治療を始めてすぐに効果が出ないからと「自分には合わない」などと決めつけてしまうのは非常に残念なことです。医師の判断や治療薬の効果を信じて、気長に待ってみましょう。
初期脱毛(休止期脱毛)に驚いて、早々に治療を諦める
発毛治療薬として知られるミノキシジルを使用した場合、治療をスタートしてまもなく、悪いヘアサイクルのもとで生えていた髪の毛が抜けることがあります。
これは「初期脱毛(休止期脱毛)」と呼ばれ、「ヘアサイクルをリセットする脱毛」です。
「初期脱毛(休止期脱毛)」は「効果がない」のでも「より脱毛を促進している」のでもありません。治療に効果があったからこそ出る、良いヘアサイクルへと転換を始めた兆しです。
こういった正しい情報を知らず、一時的な脱毛を「悪化した」と捉え、治療をやめてしまうのは実にもったいないことです。
AGA治療はある程度の期間続けないと効果が見られません。
「急いては事をし損じる」ではありませんが、焦りは禁物です。
副作用で治療を諦める
AGA治療に使われる薬には、副作用のリスクも伴います。
これは特に個人で治療を試みている人に多いのですが、副作用を気にするあまり治療をやめてしまう人もいます。
AGA・頭髪治療専門クリニックで医師の指導のもとで治療をしていれば、副作用についても適切なアドバイスがもらえますし、薬を変えてもらうこともできます。
AGA治療は、AGA治療専門クリニックで行う方がより安心です。
「AGA治療に効果なし」と思われる、様々なAGAへの思い込み
AGA治療は「効果なし」と判断して治療をやめてしまう人もいれば、AGAに対する間違った思い込みにより、最初から治療をしない人もいます。
遺伝だから仕方ない?
確かにAGAの発症には、遺伝が関与しています。
「おじいちゃんが薄かったから自分も…」「うちは代々薄い家系なんだ」などというのも、あながちでたらめではありません。
しかし、遺伝以外の要素もあるのがAGA。そしてたとえ遺伝要素があっても、治療である程度改善できるのもAGAです。
治療に取り組まなければAGAはどんどん進行します。「遺伝だから仕方ない」と諦めずに、積極的に治療に向かうようにしましょう。
自分はもともと髪が濃い、髪が太いから大丈夫?
背の高い人と低い人、細い人とそうではない人がいるように、髪の毛もまた、もともと太い人と細い人、毛量の多い人と少ない人がいます。髪の毛の色が、真っ黒の人もいれば、もとから少し茶色がかった色の人もいます。
もともとの髪の毛の質や量は、AGAの発症には何ら関係ありません。髪の細い人がAGAになるとか、毛量の多い人はAGAにならないとかいうことはないのです。
AGAはせいぜい30後半くらいから。若者には関係ない?
AGAは、思春期を過ぎれば誰でも発症する可能性のある脱毛症です。
早い人では二十歳前後からでも薄くなる人もいます。
近年は男性もオシャレになり、さまざまなヘアスタイルを楽しむようになってきました。
「あれ、もしかしてちょっと薄くなってる?」と思っても、ヘアスタイルである程度ごまかせてしまうと、見ないふりをしたくなりますが、それを繰り返していると、年齢を重ねる程に進行し、治療に時間もかかります。
若いから大丈夫、ではありません。若くても発症するのがAGAです。
生活習慣を変えればどうにかなる?
AGA発症の遠因に「生活習慣の乱れ」があることは事実です。
・喫煙
・過度の飲酒
・睡眠不足
・バランスの悪い偏った食生活
・ストレス
このような良くない生活習慣は、心身や頭皮にも良くないことは明らかですが、AGA発症の直接の原因は男性ホルモンの影響によるヘアサイクルの乱れ。ここに直接アプローチしなければ改善は見られません。
もちろん、悪い生活習慣を改めることは、頭皮環境を整えることにつながり、決して無意味なことではありません。しかし、生活習慣を変えれば必ずAGAが改善されるわけではないのです。
市販の育毛剤を使っているから大丈夫
市販の「育毛剤」や「養毛剤」は、頭皮や髪に良い成分が配合されてはいますが、「発毛剤」ではありません。つまり使用したからといって「生えてくる」という類のものではありません。
対して、「発毛剤」は一般用医薬品です。薬局やドラッグストアでも購入できるミノキシジル外用薬もありますが、
効果が期待できる反面、副作用のリスクも伴うため、処方の際は、使用方法について説明を受ける必要があります。
また、内服薬のAGA治療薬「フィナステリド製剤」「デュタステリド製剤」は医療用医薬品に分類され、医師の診察と処方を受けなければ購入することができません。AGA治療での有効性が認められ、厚生労働省から医薬品として承認を得ています。
育毛剤や養毛剤を買いあさり、やみくもに使用しても、医薬品と同等の効果を得ることは難しいでしょう。
むしろ、やたら育毛剤を使用することで頭皮に合わないものがあったりすると、頭皮トラブルのもとになり、かえってよくありません。
育毛剤は、AGAの治療薬ではないことをしっかり覚えておいてください。
インターネットで個人輸入した発毛剤は大丈夫?
今やインターネットを使えば、AGA治療薬も手に入るようになりました。
クリニックに行くのが面倒な人や、恥ずかしくて行きたくないという人が手を伸ばしたくなる気持ちも分かります。
しかし、インターネットで扱われている様々なAGA治療薬のほとんどは海外の製品です。また、そのサービスの多くが通販ではなく、個人輸入の代行業です。
こうした形で海外の製品を個人輸入代行業者を通じて購入するのはリスクがあり「危険」です。
【個人輸入のリスク】
・海外製品のため、添付文書も外国語で書かれており、誤読あるいは全く理解できないことがある。
・偽薬である可能性もある。
・成分表示のとおりに有効成分が配合されているとは限らない。粗悪品もたくさん出回っている(偽薬など)
・どんな環境で製造されたかわからない(不衛生な環境でいい加減につくられたものかもしれない)
・オーダーしても届かない場合がある
・トラブルへの対処も窓口が定まらず解決が難しい
・万一その薬が原因で体調に異常がでても、責任の所在をどこにも求められない
日本できちんと処方された薬を使用したり、薬局やドラッグストアで購入した薬を使用しても、副作用のリスクが伴うのです。
それ以上のリスクを背負ってまで、個人輸入をすることのメリットがどこにあるのでしょう。
AGA治療は、長い期間が必要になります。そのため少しでも安くしたいという気持ちは分かりますが、何かトラブルがおきてから後悔することは避けた方が良いでしょう。
では、AGAの適切な治療方法は
安心で安全なのは「AGA治療専門クリニックで治療を受けること」です。
なんとなくAGA治療は敷居が高い、気恥ずかしいなどの理由から、治療に踏み出せない人がたくさんいますが、AGAは進行性の脱毛症。治療への取りかかりが遅いほど、回復にも時間がかかります。
現在のAGA治療の基本は、内服薬と外用薬の併用療法です。
AGA治療薬を見てみましょう。
内服薬は「フィナステリド」と「デュタステリド」を主成分とするもの
内服薬には、フィナステリドを主成分とする薬とデュタステリドを主成分とする薬の2種類があります。
フィナステリド
AGAは、男性ホルモンの1つ・テストステロンが体内で「5αリダクターゼ」という還元酵素と反応することでDHT(ジヒドロテストステロン)を生成します。このDHT発生が要因となってヘアサイクルが乱れ、抜け毛や薄毛を促進します。
フィナステリドは、5αリダクターゼの働きを抑制することで、DHTの生成を抑えます。DHTの生成を抑えることにより、AGAの直接的な原因を減らし、AGA発症が抑えられるのです。
フィナステリド製剤は先発薬である「プロペシア」がよく知られています。
フィナステリドのことは、当Dクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪)の別コラムをあわせてご覧ください。
デュタステリド
テストステロンを変性させる5αリダクターゼには、Ⅰ型とⅡ型があります。
フィナステリドは、このうちのⅡ型にのみ効果を発揮しますが、こちらのデュタステリドは、Ⅰ型・Ⅱ型ともに効果を発揮します。
「フィナステリドが効かない」という人にも、効果が見られるのがデュタステリドです。
デュタステリドを主成分とする薬には「ザガーロ」があります。
デュタステリドのことは、当Dクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪)の別コラムをあわせてご覧ください。
外用薬の主成分はミノキシジル
ミノキシジルは発毛に有効な成分です。AGA治療にはミノキシジル外用薬と内服薬が使われます。
ミノキシジル
フィナステリドとデュタステリドは、脱毛因子の発生を抑制することで、脱毛抑制に効果を発揮します。
一方、ミノキシジルは、毛乳頭細胞・毛母細胞に働きかけ、発毛そのものに効果を発揮する薬です。
・ヘアサイクルを休止期から成長期へと移行させる
・短くなったヘアサイクルの成長期を維持させる
・小さくなった毛包を大きく深く成長させる
これらの作用で、乱れたヘアサイクルを正常化していきます。
ヘアサイクルは、1回の周期が数年単位。乱れたヘアサイクルを正常化するにも、やはりある程度の期間がかかります。
長期戦になりますので、あせらずにのんびりと取り組むことが大切です。
内服薬と外用薬の併用が効率的な治療
AGAの治療には、内服薬と外用薬の併用療法が推奨されています。
内服薬で、脱毛の原因となるDHTの生成を抑制し、外用薬で発毛を促すことで、より大きな効果が望めるのです。
AGA治療はAGA治療専門クリニックで
AGA発症の根本的な原因は、男性ホルモンの作用です。
それに、遺伝要素や頭皮の状態や生活環境などが絡んでいますから、素人が原因をはっきりと特定することは非常に難しいと言えるでしょう。
AGA治療は、AGAに特化した専門クリニックで行うのが、より近道であることに間違いありません。
AGAは進行性。こうして迷っている間にも、貴方の頭部からは髪の毛が抜けていきます。
早期に治療にとりかかることで、進行を防げます。
まずは、薄毛の状態を客観的に把握し、対策を相談することから始めませんか。
Dクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪)では、専門スタッフによるカウンセリングを行っています。治療費用や治療期間などの疑問にもきっちりお答えして、納得して治療にとりかかっていただけるよう努めています。
治療は健康保険適用外ですが、このカウンセリングは無料です。
是非一度、カウンセリングを受けてみませんか。
「Dクリニック大阪 メンズ(旧脇坂クリニック大阪) 無料カウンセリングフォーム」
(まとめ)
「AGA治療に効果なし」というウワサがどのようなものか、ご理解いただけましたでしょうか。
AGA治療は、根気よく適切に取り組めば効果が期待できます。誤解や思い込みによって「効果がない」という情報につながっているのは残念なことです。
インターネットの世界にあふれている情報から、正しいものとそうでないものを精査して、有益な情報から、正しい判断をしてください。
そしてそれによって正しい治療と結果に結びつくことを願っています。
注:記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。
サイトの情報を利用し判断・行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。